その痛み、本当に消したい?
──痛みの裏にある“守られている感覚”
こんにちは。
今日は、ちょっと不思議な問いから始めてみましょう。
「その痛み、あなたは本当に“なくしたい”と思っていますか?」
たいていの人は「そんなの当たり前だろ」と答えます。
腰が痛い、膝がつらい、肩がこる、歩けない──
痛みはわずらわしく、日常を妨げるものだからです。
でも、もう少しだけ深く考えてみてほしいんです。
痛みは「体のSOS」だけじゃない?
確かに、痛みは「体の異常を知らせる信号」です。
でも、それだけではありません。
もしかしたら、その痛みはあなたにとって
“誰かに守ってもらえる理由”になっていませんか?
- 痛みがあるから、家族が気にかけてくれる
- 不調があるから、無理をしなくてすむ
- 病院に通うことで、誰かとつながれている感覚がある
そんなふうに、痛みの影には「守られている感覚」が潜んでいることがあります。
これは医学の世界で「病気利得(びょうきりとく)」と呼ばれる現象です。
「利得」は悪いことじゃない
利得と聞くと、ズルいとか、仮病みたいに思われがちです。
でも、そうじゃありません。
人間は無意識のうちに、「心地よい状態」を保とうとします。
その結果、痛みを手放せないことがあるのです。
つまり、痛みが悪いのではなく、
“痛みの向こう側にある安心”が必要だったということ。
だからこそ、問い直す時間を
一度、自分自身にこう問いかけてみてください。
- この痛みが完全になくなったとしたら、私はどうなる?
- 誰にも気にかけられず、自分の力だけで生活する未来を想像できる?
- 今の不調が消えたあとに、私は何をしたいと思っている?
もし、そこに不安や空白があるなら、
今はまだ「痛み」が必要な時期なのかもしれません。
痛みを手放すには、心の準備が必要
痛みを和らげることは大切です。
でも、それと同じくらい大切なのは、“その痛みを卒業する準備ができているか”です。
- 誰かに頼らなくても、自分で立てるようになりたい
- 痛みのない体で、外に出かけてみたい
- 新しい習い事を始めたい
- 孫ともっと遊びたい
そんな「なりたい自分の姿」が見えてきたら、
そのときこそ、本当に痛みを手放すタイミングです。
最後に──
痛みは、あなたを困らせるもの。
でも同時に、あなたを守ってくれているものかもしれません。
だからこそ、感謝して、対話して、
そして「そろそろ大丈夫だよ」と言えるようになったら、
ゆっくり、やさしく、手放していきましょう。
あなたのペースでかまいません。
私は、いつでもあなたを応援しています。
🧠 あなたの“なりたい自分”は見えていますか?
過去ではなく、未来のあなたに目を向ける時間を作りましょう。
その小さな気づきが、今日からの変化につながります。
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