
Day2:2023年9月13日
ホテルのバイキングで迎える、ベトナムの朝

朝6時過ぎ、ホテルのバイキング会場へ。サラダ、卵料理、スープ、そしてなぜかカレーと納豆も並ぶ“和洋越折衷”スタイル。
私はついつい手を伸ばしてしまう──納豆。どこにいても変わらない“日本の朝”を感じさせてくれる。
隣で江口先生が真顔で納豆を練っている姿に「ここ、ホーチミンだよな?」と軽く時空が揺らぐ朝だった。
部屋の窓からベトナムを覗く

食後、ホテルの部屋に戻って窓から外を見下ろす。雑居ビルの谷間に原付がズラリと並び、エアコン室外機がむき出しで張り付いてる。
この混沌。そう、これが東南アジアのリアル。日本の整然さとは違う、でも妙に懐かしいようなエネルギーが漂っていた。
いざ現場へ。向かった先は…お寺!?

この日、私たちの仕事先はなんとベトナムのお寺。いわゆる寺院、なのに施術の相談を受けているのだ。
現地の僧侶やスタッフと打ち合わせを行い、スーツケースから治療道具を取り出す。
寺の前で待っていたのは通訳のチャムさん。今日も頼もしい。
住職が脳梗塞で倒れたという現実

今回のご依頼は、現地で脳梗塞を患ったご住職に対する施術サポート。
ベトナムではまだまだ医療やリハビリの整備が遅れており、こういった「脳卒中後のケア」には、現場の工夫と熱意が不可欠だ。
私自身、この分野のオファーは数多く経験してきたが、国を越えてその力を求められるというのは、やはり特別な感情が湧く。
現れたご住職は、車椅子にヘルメットという装備。満身創痍のなかにも、仏のような微笑みを湛えておられた。
その笑顔に応えるように、手技に祈りを込めて施術に集中した。これが我々の「医療のかたち」だと、強く思った瞬間だった。
記念写真に“祈り”を込めて

施術後、ご住職とその家族、僧侶たちと記念写真を一枚。
みんなの表情は柔らかく、安心と希望がほんの少しでも届いた瞬間だった。
午後の休息──カフェで一息

仕事の合間に立ち寄ったカフェで飲んだのは、名物の「ベトナムコーヒー」。
ストローがリボンのように縛られたおしゃれ仕様。江口先生の「うーん、甘いなぁ…」が名言として刻まれた。
バインミーと夜ごはん──胃袋が語る文化


夕方には街の有名店でバインミー(ベトナム風サンドイッチ)を購入。
パリパリのパンに挟まれた野菜と肉が絶妙。これはハマる。
夜は、ホテル近くの高級感あるレストランで晩ご飯。メニューは海老や揚げ物、春巻きなど多彩。
「これ何の魚?」「知らん。でもうまい」──そのやりとりが今日イチの癒しだった。
ベトナムの夜にて

食後、少し路地を歩くと、そこはまるでネオン街。
誰かが歌い、誰かが酔い、誰かが踊っている。
旅における夜とは、昼に出せない顔を許してくれる時間。
Day2も終わりが近づき、私たちは「グローバル治療家」としての次の一歩を、そっと胸に刻むことになった。
(Day3へつづく)
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