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第9回|なぜ人は信じたがるのか?──信仰と陰謀にハマる心理

考える者こそ進化する

こんにちは。
今回は、「人類の起源」という話題から少しだけ視点を変えて、
“信じる”という行為の裏側に迫ってみたいと思います。

宗教、都市伝説、陰謀論、スピリチュアル……
なぜ人は証拠が薄くても、信じたがるのでしょうか?

人間の脳は「不確かさ」が苦手

脳はパターン認識マシンです。
「わからない」「不明確なもの」に対して、不安を感じるようにできています。

だからこそ、

  • 「これは○○のせいだったんだ」
  • 「すべて計画されていたことなんだ」

という“物語”に飛びつきやすい。

「信じること」は安心につながる

「神がすべてを見ている」
「これは宇宙の導きだ」

そんな言葉に、どこかホッとするのはなぜか?

それは、「自分の行動や人生に意味がある」と信じたいから。
信じることは、混沌とした世界に秩序を与える行為なのです。

陰謀論にハマる心理構造

陰謀論に惹かれるのも、「裏側を知っている自分」に価値を感じられるから。

これは心理学で「帰属欲求」「優越感」「意味づけの欲求」と呼ばれます。

つまり、

世界の“真実”を知っている自分は特別なんだ。

と感じることで、不安を回避しているのです。

“問い”を持ち続ける姿勢との違い

ここまで読んでくれたあなたなら、きっと気づいているはず。

「信じ込む」ことと「問い続ける」ことは、まったく違う。

前者は思考を止める行為。 後者は思考を育てる行為。

「考える者こそ進化する」
このシリーズのテーマも、まさにそこにあります。

まとめ|信じることは、道具にも毒にもなる

人は“信じたい”生き物です。
だからこそ、その力を「思考停止」に使うのか、「探求」に使うのかが大切。

最終回となる次回は、ここまでのすべてをつなげて、
「人類の進化とは何か?」という問いに挑みます。

信じる者が救われるんじゃない。考える者こそ進化するんだぜ。

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