(爆笑珍道中)グローバル治療家の始動:よたすけ、ベトナムに立つ

海外活動レポート

Day1:2023年9月12日

この65度近い熱気の中、一人の男が立ち上がる──「渡越」編

2023年9月12日。私は成田空港に立っていた。パスポートはある、航空券もある──でも、心の準備だけが無かった。

というより、前日まで仕事してたし、荷造りは当日の朝。スーツケースに着替えとツボ押し棒を詰め込み、「行ってきます」の代わりに「なんとかなるっしょ」とつぶやいたのを覚えている。

到着地はベトナム・ホーチミン。平均湿度80%、体感温度は65度(体内温度比)。歩くだけでサウナ。呼吸するだけで蒸される。そんな“もはや修行”のような街だ。でも、今回はその熱気を、仕事の熱で上書きしに行く旅だった。

「渡米」じゃない。「渡越」だ。ベトナムに行くことを、そう呼ぶのだと知ったのは、旅立つ1週間前だった。そのときの私は、「へぇ〜」と適当に聞き流していたが、いざ渡ってみると、この言葉がじわじわと胸に沁みてくる。

“越える”という文字には、何かを乗り越える気配がある。日本という常識、湿度という壁、そして──自分の殻。

言葉の響きひとつひとつが、もはや「俺、世界進出してるかも」という謎の自信を与えてくる。

空港を出た瞬間、サウナより蒸し暑い空気が全身を包み込む。Tシャツが一瞬で濡れる。「これ、全身塩サウナコース?」

通訳チャムさん、現地飯の衝撃

そんな中で迎えてくれたのは、通訳のチャムさん。見た目はおっとり、でも頭の回転はキレッキレ。

食事の場面では、彼女が現地メニューを次々に紹介してくれる。写真のとおり、えび・野菜・謎の紫芋みたいな物体が盛られた一皿。

「これ、どうやって食べるの?」と聞いた瞬間、チャムさんはもう口に運んでいた。

その場で「なるほど」と思った。“郷に入っては郷に従え”、いや、“チャムに入ってはチャムに従え”だ。

施術サロン「粋」でリハーサル

その後、今回の活動拠点のひとつである施術サロン「粋(iki)」へ。名前の通り、“粋”な和モダンテイストと落ち着いた空間。

壁に大きく掲げられた「粋」の文字に、謎の日本人誇りが刺激される。ここを拠点に、日本式の手技と心意気を届けるのだ。

夜、粋サロンでの実施リハーサル施術。モデルは現地の協力者。施術するのは江口先生。

その手技は安定そのもの。ベトナムの夜、湿度100%の部屋で、静かに響く施術音。鏡越しに映るその背中は、完全に“治療家の背中”だった。

私はこの空間に、未来を見た。「これ、もしかして“よたすけ”の海外1号店、始まっちゃうかも…?」

夜のご飯は「GÁNH」!ベトナム料理に歓喜

夜は「GÁNH」というベトナム料理店へ。この緑のネオンサイン、完全に映えスポット。

入口前で同行者の江口先生とパシャリ。江口先生、現地でもこの立ち姿。筋が通ってる。

食事中、チャムさんとのやりとりは終始爆笑。「これなに?」と聞けば「美味しいやつ!」と返され、「何の肉?」と聞けば「安心して食べて!」

結果的にうまい。だからOK。

Day1を終えて

グローバルな治療家になりたい──その思いで名付けた「よたすけ」。

この地に立ち、この日を終えた私は、確かに一歩、夢に近づいた気がした。

そんな希望を胸に、1日目が終了。

(Day2へつづく)

▶ 続きが気になるあなたへ

第4回「“比べない健康”を選ぼう──隣の芝生より、自分の土を耕す」はこちら。

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